こんにちは。イノです。
僕は柔道整復師、鍼灸師になって10年以上のキャリアがあります。
その知識を使って、整骨院、整体院、鍼灸院に行かなくてもすむ情報をお届けしています。
今回の記事では「【入学する前に知っておきたい】柔道整復師の専門学校はこんなところ」を発表します。
それでは本文をどうぞ。
今回は柔道整復師の専門学校についてのお話しをさせて頂きます。
柔道整復師の資格を取得して12年ほどになります。
進路に迷っている人の参考になればと思い以前に2つの記事を書きました。
【ちょっとまって】資格を取る前に知っておきたい柔道整復師に向いている人
【資格を取る前に知っておきたい】柔道整復師のメリット、デメリット
こちらも参考にしてもらいたいと思います。
前回の2記事は仕事をし出してからの事を中心に書いていきました。
今回は柔道整復師専門学校について書いていきたいと思います。
資格を取得するのに迷っている人の参考になればうれしいです。
資格を取得しようかどうか迷われている時に考えるのは、
実際に専門学校に入学して、卒業までやっていけるのか?
柔道整復師の国家資格は取得できるのか?
こう言う事だと思います。
迷っていても学費も高いですしなかなか決めきれないと思います。
頭を整理して決断する参考になればうれしいです。
結論を先に行っておくと、専門学校は楽勝です。
専門学校はこんなところ
☑️3年間通わないといけない
☑️一日の授業時間は少ない
☑️大学よりも変に厳しい
☑️友達は卒業してもみんな仕事仲間
☑️柔道が面倒臭い
☑️基礎医学が学べる
☑️実技が役に立たない
☑️国家試験の合格率は高い
☑️国家試験のための学校
☑️国家試験特化の割に勉強法がしょぼい
3年間通わないといけない
なぜ柔道整復師の資格を取るのに専門学校に行くかというと
資格を取るための勉強をするというのも一つです。
もう一つは国家試験の受験資格が専門学校を卒業していないといけないからです。
なので国によってカリキュラムが決まっています。
出席日数も決まっています。
1日でも足りないと受験資格が得られません。
僕の同級生でも出席日数でアウトになった人がいます。
1日の授業時間は少ない
1日の授業時間はとても少ないです。
朝から学校があるところは昼には終わります。
だいたい1日3時間くらいです。
「ぎゅっと縮めて2年くらいにしてくれよ!」
僕はそう思っていました。
しかし、国で決められているので3年間というのは絶対のようです。
なので昼からは整骨院でアルバイトしている仲間が多かったです。
学校の先生によっては、学生の間は整骨院で働かない方がいいという人もいました。
個々の整骨院のクセがついてしまうからという理由です。
ですが、僕の経験上は整骨院で働いた方がいいと思います。
学生の時の3年間がもったいないと思います。
変なクセはつきませんし、
柔道整復師になってからでも変なクセがつく人はつきます。
僕は昼から鍼灸科に通っていました。
鍼灸科も一日3時間くらいなのでダブル受講も可能です。
どの専門学校もそういう風に作られていると思います。
少しだけダブル受講についても話してみます。
ダブル受講で同じ年に2つの国家試験を受けるの大変だとよく言われていました。
これも実際にやってみると全然できました。
というのも勉強の内容がかなりかぶっています。
なのでほとんど負担を感じずにできると思います。
1年ずらしたり、片方を卒業してからというのは時間の無駄だと思います。
大学と比べると変に厳しい
これは学校によって違いがあるかもしれません。
僕の学校の近くにはもっと厳しい学校があったので、
こういう傾向はどこの学校でもあると思います。
僕の学校では頭髪は奇抜なものは注意されていました。
髪型もそうですが、髪の色は染めたりするのはNGでした。
ヒゲもダメでした。
服装ではサンダルがダメでした。
先生の接し方も高校の延長という感じがしました。
僕の場合は大学を卒業して会社員をしてから入学したので、
服装、頭髪が奇抜ではないし今更どうでもよかったのですけど、
高校卒業したばかりの若者にはちょっと厳しいかなと思いました。
定期試験にはスーツで行かないといけないというルールもありました。
理由としては「本番の国家試験がスーツなのでそれに慣れるため」だそうです。
しかし、国家試験にスーツ着用の義務がないので、
リラックスした格好で定期試験、国家試験を受けたかったなと思いました。
服装、頭髪は学校個々のルールなのですけど、
どこの学校も大学と比べると厳しいようです。
不合理だと感じることが多いのですけど、
こう行った不合理、理不尽に対しては軽く従えば大したことないと思います。
友達は卒業してもみんな仕事仲間
ネガティブな情報が多くなってしまったので、
ここでポジティブな情報を。
学校の友達はみんな柔道整復師になります。
みんな整骨院で働くので、
職場はバラバラですが、みんな同じ職種になります。
柔道整復師は就職も楽にできるので、
他の仕事をしだす人は少ないようです。
なので、卒業してもよく会うことがあると思います。
同じことで悩んでいたり、いろいろ仕事の話もできるので、
長年付き合う仲間になります。
次からは勉強について話ししていきます。
基礎医学が学べる
学校の勉強をすることで基礎医学が学べます。
国家試験を合格するため以外に仕事でも必要になります。
職場では基礎を知っているという前提であるので、
基礎医学がおろそかだと仕事中のコミュニケーションが円滑にできなくなります。
仕事をし出しての技術を高める際にも基礎医学が拠り所となります。
特に解剖生理学に沿った施術を行うことはとても大切です。
解剖生理学を知らない整体師(整体師は無資格です )はオカルト施術に進んでいきがちです。
自分が学ぶ治療法が怪しくないかどうかを判断する材料になります。
なので、しっかり勉強すると仕事でも役に立ちます。
高校までの勉強と比べると仕事に繋がるのがわかるので楽しんでおこなえると思います。
内容は専門性が高いので独学で本を読んでやるには難しいですけど、
授業で教えてもらうと3年間で自然に身につきます。
授業で言葉に慣れてきたら、3年目はひたすら暗記です。
実技が役に立たない
実技があまりにも役に立ちません。
骨折、脱臼の整復(元に戻すこと)と固定がほとんどの内容です。
実際に働き出すと骨折、脱臼はほとんど診ません。
みんな、骨折や脱臼をすると整形外科にいきます。
僕も整形外科に行くのが正解だと思います。
昔は整形外科の数が少なかったので、
近所に整形外科のない地域の人の骨折、脱臼の施術をしていました。
今は整形外科が近くにない地域はほとんどないので、
整形外科に行ってもらった方がいいと思います。
なので実際に骨折、脱臼の患者さんが来たら整形外科に行ってもらっています。
肩の脱臼くらいならなおしますが。
しかし実技の内容のほとんどが骨折、脱臼に関するものです。
骨折、脱臼してそうだなという鑑別だけできればいいと思います。
こう言った不合理な部分はスルーしましょう。
真面目に考えてもしょうがありません。
柔道が面倒臭い
柔道整復師というのはもともと柔道のケガを治療するという所から生まれました。
そのせいか授業でも柔道を3年間します。
そして卒業試験にはこの柔道も入っています。
国家試験の受験資格をゲットするためには柔道は避けて通れないのです。
怖いと思う人がいるかもしれません。
安心してください、型だけなので怖くはありません。
実際に試合をしたりはしません。
きちんと練習すれば合格します。
何の意味があるのかという不合理な感じが嫌です。
しかし、柔道もやってみると僕個人は楽しかったです。
国家試験の合格率は高い
今年の合格率は全体で64.5%でした。
年々合格率は下がっています。
試験の内容も少しずつ難しくなっているようです。
64.5%は低いなと感じる人もいると思います。
しかし、新卒合格率は84.8%です。
なので合格率は浪人した人たちが下げています。
学校の定期試験でソコソコの点数を取っていたら、
最後の1年で受験勉強をすればほぼ合格します。
中学、高校と少しも勉強せずに一桁の点数ばかりの人には難しいかもしれません。
しかし、ソコソコできていたのであれば心配する必要ありません。
専門学校は国家試験受験のための学校
専門学校は受験のための学校になっています。
これは医学を深く勉強するにはデメリットです。
しかし、資格を取らないと本末転倒です。
その意味では受験のために勉強するということは大切です。
ここでひたらすら暗記をしたものは財産になります。
受験予備校になりすぎて、先生の質は落ちています。
僕の通っていた学校では成績のいい生徒を卒業と同時に学校で雇っていました。
これでは整骨院で現場を経験できません。
なので実際に臨床現場を知らない国家試験だけの先生になります。
臨床をしっかり経験している先生の方が授業が面白いのは当たり前です。
国家試験特化の割に勉強法がしょぼい
資格試験、高校受験、大学受験とにかく試験の必勝法は過去問です。
こういうことは常識です。
受験の必勝法が書いてある本のほとんどが過去問、過去問といっています。
とにかく大切なのは過去問です。
この常識がなぜか柔道整復師の専門学校では徹底されていません。
学校の先生が言わないので、生徒も過去問をしません。
無駄に勉強をしてしまいます。
過去問を徹底していないのに先生がオリジナル国家試験対策問題を出してきます。
過去問をやっていら、クソ問題がたくさんあることに気がつきます。
先生は生徒を合格させることも大切なのですけど、
「俺が言った所、問題で出したところが実際の国家試験で出た。」
と予想を的中させたという実績を欲しがります。
なのでまんべんなくアレもコレもやらせようとしてしまいます。
大切なのは予想を的中させることではありません。
過去問をやってよく出る問題を確実に解いて、
重箱の隅をつつくような問題を捨てることです。
そこの考えを徹底していないので、無駄に勉強時間が長くなっている人が多かったようです。
またネガティブな意見が多くなってしまいました。
それでも参考になれば嬉しいです。
以前書いた2記事も一緒に見ていただいて、
専門学校に入学するかどうか判断してください。
【ちょっとまって】資格を取る前に知っておきたい柔道整復師に向いている人
【資格を取る前に知っておきたい】柔道整復師のメリット、デメリット
ネガティブなことが多くなりましたけど、
トータルすると専門学校はとても楽しいものでした。
柔道整復師の専門学校は高校卒業した18歳ばかりではありません。
年齢層も様々です。
大学と比べても年齢はバラバラです。
いろんな年代の人が集まる学校生活はちょっと違う楽しさがあります。
卒業してもずっと付き合いのある仲間もたくさんできます。
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