こんにちは。イノです。
僕は柔道整復師、鍼灸師になって10年以上のキャリアがあります。
その知識を使って、整骨院、整体院、鍼灸院に行かなくてもすむ情報をお届けしています。
今回の記事では「資格を取る前に知っておきたい柔道整復師に向いている人」を発表します。
それでは本文をどうぞ。
柔道整復師の資格を取得して12年ほどになります。
その間に2つの院で勤務しました。
その後、開業して現在7年目になります。
実際に資格を取得するのに迷われている人の参考になればと思いました。
こんな人に向いています
・コミュニケーション能力がある人
・人と接することが好きな人
・人の体について興味がある人
・勉強するのに抵抗がない人
それでは一つずつ見ていきましょう。
コミュニケーション能力のある人
☑️患者さんの悩みをよく聞く
☑️患者さんに説明をする
☑️患者さんの通院する意欲を引き出す
これはどんな仕事でもよく言われることですね。
柔道整復師の仕事でも無言で施術をしているわけではありません。
患者さんとコミュニケーションをとることがとても大切です。
患者さんの悩みをよく聞く
患者さんの不調に関する情報をしっかり聞いて痛みの原因を知らないといけません。
コミュニケーション不足で施術の効果が全く出ないということはよくあります。
例えば、コミュニケーション不足で患者さんが一番治してほしい部分と違う所を重点的に施術していたりします。
施術が終わった後にここが痛くなったと言われて施術時間が長くなってしまったりすることもあります。
痛いといっていたりしても本当はマッサージをして欲しくて来院したりする患者さんもいます。
こういったすれ違いは結構多く起こります。
患者さんに説明をする
そして、患者さんに施術についての説明を行います。
説明は患者さんに分かりやすく行わないといけません。
わかりやすく説明するのはとても難しい事です。
事前にパターン別でどう説明するか考えていないと難しいです。
と言うのも専門用語を使うと専門用語自体がわからないのでそこをどう説明するのかが難しくなります。
専門用語をいちいち説明すると時間がかなりかかるし話が長くなって要点が分かりにくくなってしまいます。
他にも説明をするのに基礎医学の知識が前提になっていることが多くあります。
基礎医学の知識がない人にどう説明するかは難しい所です。
説明できているようで、説明を後で見直してみるとここはこういった知識がある人じゃないとわからないなと言うことが結構出てきます。
自分にとっては分かりやすくても聞いている人にとってはイマイチということもあります。
人によってタイプがあります。
言葉で説明するとよくわかるタイプ
目で見ることでよくわかるタイプ
体感することでよくわかるタイプ
論理的な説明で納得するタイプ
感情的な説明で納得するタイプ
患者さんによって同じ説明でも腑に落ちるポイントも違うようです。
一方的に話すのではなく患者さんの様子をうかがいながら分かりやすく説明していきます。
患者さんの通院する意欲を引き出す
1回で全ての症状を良くすることができれば最高です。
しかし、実際には何回も施術を行うことで良くなっていくことがほとんどです。
初回の施術では全く効果がなくても続けて通院すればよくなると言うこともあります。
その時は効果がなくても次回も通院してもらうように説明しないといけません。
初回でかなり効果が出た場合にも注意が必要です。
痛みが軽減したら来なくなる患者さんが結構います。
適切な通院間隔で通ってもらったらよくなっていたのに、随分日にちがたってからまた痛みが強くなったと来院する人がいます。
続けて通院してもらうには患者さんの通院する意欲などを引き出すことが必要になってきます。
こう言う理由で週にこれくらい通ってきてください。
これくらいの期間でよくなります。
通院間隔を守らないとなかなかよくなりません。
など細かくコミュニケーションを取って患者さんを卒業へと導きます。
人と接するのが好きな人
☑️仕事は患者さんと接している時間がほとんど
☑️人と接することはストレスになる
☑️現場から引退することが目標になってしまう
人と接するのが好きな人の方が仕事は楽しくできるでしょう。
人と接するのが苦手という人も資格を取得して仕事を始めることはできます。
しかし、仕事を続けていくときにやってる本人がかなりしんどくなってるのではないかと思います。
仕事中は患者さんと接している時間がほとんど
私たちの仕事は人と接している時間がほとんどです。
体のことに関して深く知る必要があるので患者さんと深く関わっていきます。
施術の時間も数秒ではなく短くても10分、長いと1時間以上かかります。
人気のある整骨院だと休む時間もなくずっと患者さんと接することになります。
これは思いのほかストレスになります。
人と接することはストレスになる
仕事中常に患者さんに気を使っていることはかなり疲れます。
とても優しい患者さんばかりとは限りません。
比較的他業種のお客さんよりも接しやすいと思います。
しかし、中には悪態をついてくる人もいます。
クレームが激しい人もいます。
そういったときにかなりのストレスを感じると思います。
人と接するのが好きだと思っていた人でも挫けてしまうこともあります。
他人から見るととてもフレンドリーな人が急に仕事を辞めると言うこともあります。
これに加えて、同じ職場の同僚との人間関係などもストレスの原因になってきます。
こっちが原因で辞める人もかなりいます。
これは整骨院の話ではなく他業種の話です。
求人を募集するときに「人と接することのない仕事です。」と言うと応募してくる人の数が激増した。
こういった話もよく聞きます。
それほど仕事の中で人と関わるということは大変なことなのです。
頑張るというだけでやっていても長年仕事をしていると限界がやってきます。
人と接するのが苦手だと思う人は他の仕事を考えた方がいいかもしれません。
現場から引退する事が目標となってしまう
人と接する仕事はストレスになります。
整骨院の経営が良い人で現場を引退している人がいます。
経営に専念するという事です。
現場から逃れたいという気持ちと重なって、そういう人に憧れを持つ人が増えています。
柔道整復師の成功のロールモデルとして
”従業員を雇う→現場を引退して経営に専念する”
というところを目指している人が増えているのも納得です。
「あの先生みたいに成功して現場を離れたい」というのがモチベーションになっています。
経営者を目指すのはいいのですが、それだったら高い授業料を払って柔道整復師になる必要はないのではないかと思います。
人体に興味がある人
☑️国家試験レベルの勉強でもかなりの量がある
☑️働きだしてからも勉強が必要
☑️仕事のスタイルによって専門性の深さは変わってくる
国家試験レベルの勉強でもかなりの量がある
養成学校では結構深く人の体について勉強していきます。
なので人体の不思議などに興味があったりする方が勉強するのに有利です。
国家試験レベルでもかなりの量の勉強になります。
僕の場合、国家資格を取得するために養成学校に行く前には医療の知識がありませんでした。
入学前に教科書が届いたので目を通しとこうと思って目を通しました。
専門用語が多く全く読めずにやめた経験があります。
僕の読解力がなかったのではないと思います。
僕は小学生の頃から読書をする習慣があります。
高校生の頃はセンター試験の現代文はいつも高得点でした。
それでも教科書に目を通そうとしても全く理解できませんでした。
読解力に自信があったので驚きました。
そこから学校で先生に教えてもらって3年間で知識を身につけていきます。
養成学校には医師も教えにきています。
その医師の先生が「解剖学、生理学なんかは医師の国家試験とあまり変わらない」とおっしゃっていました。
働きだしてからも勉強が必要
でも国家試験の範囲内の勉強ではまだまだ序の口です。
人の体の複雑さはコンピューターのレベルではありません。
まだ分かっていないことだらけです。
なのでやってもやっても終わりがないくらい量があります。
僕のことではもう10年以上勉強をしていますが分からないことばかりです。
僕の場合は国家試験レベルの勉強では知識の量は全然足りませんでした。
資格をとってからも勉強をずっと続けている状態です。
仕事のスタイルによって専門性の深さは変わってくる
先ほど僕の場合といったのは仕事のスタイルによって違ってくるからです。
養成学校の先生によっては仕事を始めたらこんなに知識は必要ないという人もいました。
・どんどん専門性を高めていく職人タイプ
・コミュニケーション能力を高めて売上を上げていくタイプ
同じ仕事でも考え方によってスタイルが異なります。
なので人体に興味があるというのは必須条件ではありません。
資格を取得してしまえば全く勉強しなくても成り立ちます。
なので前の2つと比べるとなくてもなんとかなる条件だと思います。
仕事のスタイルについてもうちょっとしていくと
将来お金を稼ぐようになるのはコミュニケーション能力を重視するタイプです。
専門性を高めていくと逆に儲からなくなります。
と言うのも、従業員が雇えなくなるからです。
何年も知識や技術を高めてしまうと、雇った従業員がそのレベルになるまで何年もかかります。
そんなに長い期間、現場に出ずに研修をし続けるのは難しいと思います。
なので専門性を高めずに数日で覚えてしまえるような技術の方が人を雇いやすくなります。
勉強するのに抵抗のない人
☑️養成学校の入学試験は楽勝
☑️国家試験の勉強は7割は合格
☑️こういう人は無理しない方がいいと思います
養成学校の入学試験は楽勝
ぶっちゃけこの仕事につくハードルはかなり低いと思います。
養成学校は今や定員割れのところが多いようです。
入学試験はあってないようなものです。
今までの人生でまともに勉強をしたことがなくても入れます。
僕が入学した学校の入試は中学校レベルでした。
国家試験の合格率は7割は合格
入学すると勉強をしないといけません。
養成学校で覚える量は結構多いと思います。
僕は二流大学とはいえ大学を卒業していました。
なのでそこそこ勉強をした経験があります。
それでも結構勉強する量があるなと思いました。
しかし、安心してください。
3年間授業があるのできちんとこなしていれば必ずできます。
合格率も7割くらいあるのでほとんどの人が合格します。
こういう人は無理しない方がいいと思います
養成学校で1クラスに1人くらい全く勉強をしてこなかった人がいます。
だいたい授業について行けなくて辞めてしまいます。
中学、高校とずっと成績が最下位くらいの人は厳しいかもしれません。
無理をしないで他の仕事を探す方がいいと思います。
入学試験が簡単なせいで無駄に学費を払うのはもったいないと思います。
なんだかイヤなことを言っているような気がしてきました。
しかし、実際やめた仲間は、辞める直前まで苦しんでいる姿を見ていました。
そのときに、幸せではなさそうだったのでそう思いました。
こんな人に向いているということでお話をしてきました。
この中で一番大切なのはコミュニケーション能力があるということです。
いろんな仕事でコミュニケーション能力は大切と言われています。
この仕事でも同じようにコミュニケーション能力は必須です。
次に大切なのは人と接するのが好きだと言う事です。
コミュニケーション能力があればこの仕事は十分やっていけます。
しかし、人と接するのが好きだと言う事でなければかなりきつい仕事になると思います。
僕らの仕事は人と関わる仕事です。
人と関わっている時間だけがお金が入ってくる時間です。
なので、人と関わっている時間がかなり長くなります。
人と接するのが好きでないとこの先仕事がとってもキツくなってくるでしょう。
いかがでしたか?
これからもこのブログで柔道整復師、鍼灸師が実際どうなのか?
そういった話をしていきたいと思っています。
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